おめでた国民よ

日本は古来より定住性の農耕文化を営んできた。狩猟文化と言われてきた縄文文化も、村落を作り作物を採取する生活様式があったことを三内丸山遺跡などの発掘で明らかになっている。日本人はよほどのことがない限り生まれた土地から離れず、その土地のしきたりと、主従関係を維持しながら村落を形成して来たのである。

そうして日本人独自の思想や国家観が育まれてきたと言えるだろう。そこに大陸から仏教や儒教が渡来し、更に日本人の意識が強化されてきた。仏教や儒教はきっと日本人の感性と競合しなかったのだろう。それに比べキリスト教は、各地で弾圧され日本には受け入れられなかった。

日本人はその長い歴史の中から、源氏物語などの文学や、漆、陶磁器など、世界に比類なき思想と文化を確立して来たのである。又、慶長の役を始めとして、日ロ、日清、第一次世界大戦など、悉く列強を打ち破り、世界に冠たる大和民族として絶頂感を味わったのだった。

だが日本は65年前に敗戦してしまった。その結果日本は国体までも失い、民族の歴史と誇りも喪失しながら現在まで漂流を続けてきた。確かにバブルと言われる物質的な享受を受けた時期もあった。しかしそれが日本人に何を残したのだろうか?地域社会の崩壊、家庭の核家族化、政治家や官僚の堕落、社会全体の脱力感、、、今、日本はまさに洛陽の国家になり果てようとしている。

そして今回の尖閣諸島問題である。日の出の勢いにある中国は傘にきて洛陽の国家日本に揺さぶりをかけ続ける。覚悟を持たない政治家たちは慌てふためき次々と愚策と妄言を繰り返し、ますます日本を絶望の淵に追い込んでいく。

しかし国民よ。オレも含めたおめでた国民よ。この社会を作ってきたのは紛れもなくオレ達国民なのだと云う事を自覚しよう。民主党政権を誕生させたのも国民だし、戦後の政治を自民党に任せ、政治家と官僚にしゃぶられ尽すのを見て見ぬふりをしてきたのもオレ達国民なのだ。

それが日本なのだと思う。日本人は昔から村社会を形成し、揉め事があっても当事者が表に出ず、村の長老や為政者が裏でとりなし、誰にも見えないところでシャンシャンと解決。それが社会を乱さないための知恵だったのだろう。多少の遺恨が残っても臭いものには蓋、面倒なことは先送り。それで日本は何とかやってこれた。今までは、、、

しかしもう時代が違うのである。真実は一つ、正しいことはいずれわかってもらえる、なんて甘っちょろい考えが世界に通用しないことを日本人は強く自覚しなければ、益々国際社会から取り残されていくだろう。世界は全て国益で動いているといってもいいだろう。だから外国とはタフな神経がなければ亘り合えないのである。

オレのように海外に長期滞在した経験のある人なら分かってもらえるかもしれないが、もしある誤解があって他人とトラブルになった時、決してあやふやな解決をしてはならない。相手が納得するまで徹底的に自分の正当性を主張し、時には証拠も提示する。並みの日本人なら「そこまでしなくても」と思うほどやらないと、必ずと言っていいほど禍根を残すことになる。

日本人は今回の事をいい勉強をしたと思えばいい。中国だって日本とは互恵関係にある。これ以上追い込んで国益に反すると感じればそこで矛を収めるだろう。痛い学習だったが、日本国民は早く井の中の蛙から脱却し、国際センスを身につけなければいけない。

それが嫌ならさっさと鎖国すればいい。




  


2010年09月27日 Posted by 臥游山人 at 15:01Comments(0)日々雑感

ディナーパーティ

昨夜は静岡駅前のホテルで作詞家の高畠じゅん子さんのディナーパーティがあった。じゅん子さんはご主人である中川博之先生とコンビを組み、数々のヒット曲を送り出している。彼女は静岡の生まれで、20台前半まで静岡で過ごした。その後上京してシャンソンの石井好子に才能を見出され作詞家の道を歩み、そして中川先生と出会うことになる。

オレはじゅん子さんは勿論だけど、中川先生と暫く会ってなかったので楽しみにしながら出かけた。会場の前ではじゅん子さんと中川先生が参加者に挨拶をしていた。オレは邪魔にならないように軽く挨拶して会場に入った。今回のパーティは彼女の同級生が奔走して開いたものだが大盛況だった。400人以上の参加者があり、なかなか壮観だった。





バイキングかと思っていたら着席式のフルコースだった。総料理長が登場して料理の紹介をする。高価なお土産も付いている。それに歌のゲストも里見浩太郎始め、多彩な歌手が出演することになっている。正直会費二万円は安い。きっと主催者の持ち出しもあったんだろうな~。

食事の後はじゅん子さんの作詞した歌を出演した歌手の皆さんが歌う。元アローナイツの木下あきらさん、ハンジナさん、西山ひとみさん、その他にもサプライズゲストが入ったりと飽きない構成だった。残念ながら撮影は禁止だったので写真はない。


中川先生のコーナーもあった。自分の作曲した歌を何曲か歌った。やっぱり上手い。最新作の「ソウル愛再び」も歌ってくれた。これは先生から何回も話を聞いているが、韓国から引き上げてきたお母さんに捧げる歌なのだ。その内容を知っているからジ~~ンと心に沁みてくる。

最後は里美浩太郎さんが登場した。里美さんは中川先生と同じ歳なのだが、とても73歳とは思えない。里美さんの歌のほとんどはじゅん子さんと中川先生の作詞作曲によるものだ。

ディナーショーが終わり、参加者の数が少なくなってから中川先生と少しだけ立ち話をした。先生とは25年の付き合いになるが、人に対する思いやりの心はちっとも変わっていない。オレの独身生活を心配してくれる。最後に先生と写真を撮って別れた。





ホンとはオレにはもう一つの目的があった。今日出演した西山ひとみさんと会うことだった。西山さんはオレの友人のマジシャン、ケン正木さんの歌の先生なのだ。その西山さんがじゅん子さんとも親しかったのだ。西山さんの名前をプログラムに見つけたときは驚いた。ホントに世間は狭い。その西山さんともロビーで会えた。ケンさんに送るように証拠の写真も撮った。





久々に心地よい酔いを堪能した。このままこの気持ちを懐に留めようと、オレはどこにも寄らず誰もいない我が家に急いだ。



  


2010年09月25日 Posted by 臥游山人 at 22:35Comments(0)交遊録

国益


中国が盛んに日本に揺さぶりをかけている。尖閣列島での漁船衝突事件で日本政府が船長を逮捕したことに反発して、閣僚級以上の交流を禁止する措置をとったようだ。中国国内の反日感情が高まればデモが行われる。しかし、このデモが曲者なのだ。今の中国では政府批判に矛先が向いてしまう可能性がある。

それを避けるために中国政府は、夜中に宇野中国大使を呼びだしたりして国内向けのパフォーマンスを演出している。自分たちに不都合な部分は一切コメントせず、時には歪曲してまでも執拗に日本を攻撃し国民のガス抜きを図っているのだろう。今朝の新聞に元在日中国大使館勤務経験のある商務省の役人が、「沖縄はもともと中国の領土で明治政府が清国から奪い取ったものである。今でも住民の75%が日本からの独立を望んでいる」というような論文を中国の新聞が掲載したという記事があった。

これが国益というものなのであろう。国の為になることなら、間違いと分かっていても、正義と反していても、敢えて国の利益の為に主張し、行動するのが国益なのである。日本のように愚鈍なまでに性善説に立ち、他国に誠意を期待するばかりでは好いように利用され、身ぐるみはがされてしまうのがオチなのだ。国益を遂行する者は、時として悪魔の心を持たなければいけない。

ロシアが北方領土をいまだ日本に返還しようとしないのに、アメリカは沖縄を返してくれたとアメリカに親近感を抱く日本国民が多いのも事実だろう。だがホントにそうだろうか?アメリカは国益を取ったのではないかとオレは思う。あのまま沖縄を占領していれば、日本国内だけではなく、いずれ国際的にも反感を招く。それより返還することにより日本に恩を売り、国防という大義名分のもと、自由に基地使用を続け、屈辱的な地位協定まで日本に押し付けた。

その上、思いやり予算と称して巨額の金を毎年日本からむしり取っている。アメリカはこれにより、自分たちの軍隊をただで養えることが出来るようになった。金のなる木を手に入れたのだ。結果、返還前より遙かにアメリカ側が有利になった。それこそが国益なのだ。それなのに歴代の自民党総裁は、これで日本を守ってもらえるんだから安上がりだろうと、国民をだまし続けてきた。

しかし、昨今のアメリカと中国の接近ぶりを見れば、オレでも日米安保は幻想だと云う事が分かる。アメリカは、北方領土に関しても、北朝鮮問題にしても、なんら日本の為に行動はしない。いや、むしろこれらの問題が進展しないのはアメリカ自信が望んでいることなのだろうと思う。世界には絶えず緊張地帯を作っておく必要がある。そこには武器を始めとする大きな経済需要がある。それが国益なのだ。だから日本がロシアと仲良くなるのも、朝鮮が統一されるのもアメリカにとっては困ることなのだ。そのへんが分からないと国益という観念も理解できないと思う。

当然自国の国益を追求すれば他国の国益を侵害することがある。その最たるものが戦争だろう。しかし、国益のために始めた戦争が国民を苦しめることもある。アメリカを見ればいい。ベトナム、イラク、アフガニスタン、、、延々と続く憎悪と浪費の連鎖、、、これで果たしてアメリカは国益を得たのだろうか?

さて、翻って日本はどうだろう。先般の民主党の代表選を見ても猿山のボス争いのような低次元の政争が続いており、党益ばかりで国益という観念を持っている政治家は少ないように思える。政治家だけではない。今日本は未曽有の危機的状態になっているのに、企業は企業益、役人は省益、そして国民は私益に走り、国はバラバラ状態だ。

日本は憲法九条を金科玉条として掲げ、世界で起こる紛争にかかわらず、ただただひたすら働いてきた。その結果、戦争にも巻き込まれず、世界中からエコノミックアニマルと蔑まれながらも驚異の経済復興を成し遂げ、戦後の繁栄をむさぼってこれた。オレはそこに大きな落とし穴があったように思えてならない。日本はその結果、世界から信頼され、尊敬される国になったのだろうか?国の品格、いや国民の品格はどうなったのだろうか?

その日本は今、自民党時代から続く不毛の政治を変えることが出来ず、経済も不況にあえいでいる。日本のシステム全体が機能不全に陥りつつあると言ってもいいかも知れない。そろそろ日本も真剣に「国益」を考えなくてはいけない時期に来ているのではないだろうか
  


2010年09月20日 Posted by 臥游山人 at 16:19Comments(0)日々雑感

ラジオはいいね。

何時だったのか定かでないが、青空うれし師匠から東玉助さんを紹介されたことがあった。確か浅草の喫茶店だった。当時オレは玉助さんのことを余り知らなかったので、ありきたりの挨拶でそのままお別れしたと思う。

暫くして、NHKだったと思うが、玉助さんが出演してるラジオを聴いた。そのソフトな語り口にオレは瞬時に釘付けになってしまった。なんていい声なんだろう。漫才師だからところどころに笑いも入るが、聴いているだけで、心のイガイガを溶解して平和な気持ちにさせてくれる。以来オレは玉助さんの実際の姿を思い出さないように声だけを聴くように心がけている。いやいや実際の顔も暖かくて優しそうな顔ですよ、、、

去年くらいから漫才のビックボーイズが月いちでレギュラー出演してるFM番組がある。なべちゃんから聴いてみてよと言われて聴きだしたのだが、その番組のパーソナリティーを務めているのが、ボーイズ協会所属の大空なんだ・かんだのなんだ師匠である。何となく玉助さんを彷彿するような優しく控えめな語り口、耳触りのいい声質、繊細な配慮、聴いているうちに引き込まれていく。

先週、なべちゃんが我が家に遊びに来た。話の流れから「なんだ師匠の声、素晴らしいね」なんて話をしたら、なべちゃん携帯を取り出し誰かと話し出した。「ちょっと代わって」というから代わってみたらなんだ師匠だった。いきなりだったので余りまともな会話にならず終わってしまった。

なべちゃんの師匠のさがみ三太師匠もそうだった。たまたま三太師匠と二人で飲んでて、今は亡き、ダーリンさんこと前田隣師匠の話をしていたら、いきなり携帯をオレに寄こし、話してみろと言った。聞こえてきた声はなんとダーリン師匠の声だった。全く悪戯好きの師弟だよ。

結局その夜は相方の羽生君と合流して三人で飲んだ。客がオレ達しかいなかったので、これ幸いと夜中の二時過ぎまで三人で歌いまくった。羽生君は吉田拓郎を歌い続け、なべちゃんはムード歌謡をスケベったらしく歌う。オレは、、、オレはいいか、、、

その時、今日(19日)ラジオ出ますよ、となべちゃんに聞いていたので、パソコンから放送を聴いていたら、又オレの話が出ていた。51分すぎ頃に出てくるので時間のある人は聴いて下さい。

http://pod767.net/category/onair/yomoyama

しかし、なんだ師匠、ホントにいい声だね。それに博識だ。あのうるさい二人をうまくコントロールしている。あの話芸は長い芸歴から培われてきたものだ。一朝一夕にできる芸当じゃない。古い芸人さんの底力を見せられた思いがするよ。

「スタジオの遊びにおいで」って、なんだ師匠言ってたな~。実は大分昔になるけど、オレ二年間程あるラジオにコメンテーターとしてレギュラー出演したことがあるんだよね。月一回の出演だったけど、昼から始まる二時間半の生番組で、音楽あり、ゲストあり、コマーシャルありの忙しい番組だった。そういえば、結構有名な歌手が何人も来たな~。それを一切打ち合わせなしのぶっつけ本番でやったんだからオレも相当厚かましい男だよね。というより、放送局が太っ腹だったんだろうな。

何時かひょこっとスタジオに遊びにいってやろうかな?



  


2010年09月19日 Posted by 臥游山人 at 16:08Comments(2)交遊録

青空うれしディナーショー

漫才界の大親分、青空うれし師匠からも「ディナーショー」の案内が届いた。ディナーショーといってもうれし師匠が気に入った仲間に声をかけ、師匠が歌を歌いまくってストレス発散するのを集まった仲間がほほえましく見守る会、といってもいいかな。こんなこと言うと師匠怒るかな、、、



      

うれし師匠だけじゃないよ。中畑清も毎度歌いまくるよ。プロの歌手も参加するので、本格的な歌も楽しめる。この会に顔を見せるのは往年の大歌手が多いね。五月みどり、大津美子、青山和子・・・前は畠山みどりさんも顔を見せたけど今どうしてるのかな~?

歌手だけではない。大物芸人やタレント、それにうれし師匠が野球界に人脈が広いから、往年のスター選手がたくさん顔を見せる。前回は土橋正幸、尾崎行雄、中畑清、石下宏典などが参加した。リーグが終わってれば現役選手が来ることもある。又、思わぬ人と会うこともある。中西太、山内和弘さんを見かけたこともあったな~。

この会の魅力は他にもある。最後に行われる大抽選会だ。人脈を駆使して集めるから、ほとんどはずれのないほどのグッズが集まる。中にはとんでもないお宝もある。前回オレとカミさんは中畑のサイン入りブルゾンと石毛のサイン入りグローブが当たった。今年は何が当たるかな~~??そう!そう!今回はオレも作品を提供するよ。でもオレのものを当たった人はハズレみたいなもんか?



      

バイキングを楽しみながら怒涛の三時間。うれし師匠のしゃべくりと細かい心遣いで、あっという間に過ぎていきます。楽しいよ~。どうですか皆さん?どなたか参加してみたいという方はいらっしゃいませんか?会費はちと高いですが、なかなかないですよ、こんな楽しい会は。

もし行ってみたいという方がおられましたら、オレの方までメッセージ下さい。
  


2010年09月09日 Posted by 臥游山人 at 16:18Comments(0)交遊録

「442」再び

ロスに住む映画監督のじゅんちゃん(すずきじゅんいち)からメールが届いた。

彼の新作で、日系人部隊に焦点を当てたドキュメンタリー映画「442」は既にカリフォルニアで公開が始まり、14日間で7,000人の動員があったとの事で嬉しい話だった。ハワイでも明日から公開が始まるそうだ。日本での公開も11月13日からと決まったらしい。





それに先駆けて今日から新宿の「サムライシアター」で試写会が始まるので、友人に声を掛けてという内容だった。試写会は東京なので残念ながらオレは行けそうにないが、近郊に住まいの方で是非見てみたいという方は出かけてみてください。





事前に生駒さん(080-3468-4413)か、山下さん(090-4610-6799)に電話して「すずきの知り合いです」と言ってもらえれば大丈夫だそうです。

じゅんちゃんは10月23日~31日まで行われる「東京国際映画祭」に公式招待されたので、それにあわせて奥さんの榊原るみさんと日本に帰ってくる。

「時間が取れれば映画祭の前に清水に遊びに行くよ」と言うけど、何とか一日くらい工面してお出でよ。そして美味しい寿司でも食べようよ。

今回の映画「442」は、各方面から高い評価を受けている。アメリカで映画を見たアメリカ人、日系人、日本人から「この映画を作ってくれてありがとう」という声を掛けられた、とじゅんちゃんも喜んでいた。

皆さん、是非この映画を見てください。ヤングカレッジでも来年、すずきじゅんいち・榊原るみ夫妻を清水に招いて講演会と上映会を行う予定を立てている。じゅんちゃんもOKしてくれたので必ず実現させるよ。
  


2010年09月09日 Posted by 臥游山人 at 14:53Comments(0)交遊録

追憶~我が心のミクロフ~

先月の28日、チェコに住む姪のアキコが結婚式を挙げた。それもオレの大好きな、オーストリアとの国境の街ミクロフで、、、オレも何とかして行きたかったけど、オレには今行けない事情がある。アキコもそれを解っていてくれる。

そもそもこの結婚式自体急な話だった。連れ合いのミハル君がチェコのガラス会社の支社長として9月から中国に赴任が決まった。その前に結婚式を挙げようと急遽決まったのだった。

それが、、、ミクロフとは、、、縁の不思議さをつくづく考えるね~。今回の式の介添役を務めたのはアキコの親友ペトラだった。ペトラは数年前にアキコと一緒に我が家を訪れているし、オレもペトラの実家に何回も遊びに行った。

ペトラのお父さんペテルはミクロフの隣にあるブジェジー村でワイナリーをやっている。ここに遊びに行くとペテルが直接ワインの樽からガラスの管のような道具でワインをグラスに移してくれる。「どれでもいいから朝まで飲め」といわれるのだが、腹は一つだしね~。ホントに人のいいお父さんだ。



          

そんなこともあってミクロフでの式となったらしい。式を挙げたのはミクロフの郊外で、そして会食をミクロフでやったようだ。



          





          

          
そして夜からは酒好きのチェコ人が飲み会をやらないわけがない。どうも二次会の会場は、オレが三年前にミクロフに行ったときに誘われてついて行ってどんちゃん騒ぎをしたワインセラーのようだ。



                    



 



         

ここは個人の持ち物だが、町の高台にあるコジー・フラデク(山羊の砦と呼ばれる)という岩山に作られた朽ち果てた砦の下にあり、固い岩を掘ってかなり大きな部屋を作りそこをセラーにしている。1800年代に作られたようだが、持ち主(オレより結構若い)は大の日本びいきのようで大歓待してくれた。彼はペテルの友人らしい。

          

飲むだけでは物足りず、外で踊りだす陽気な国民性だ。



          

ペトラがどうも大の男を相手に飲み比べをやったようだが、チェコの女性を舐めちゃいけない。どうも飲んでいるのは50度近いスリボヴィッツェという、スモモから作った蒸留酒のようだ。



          

そして、、、結局こうなる・・・



          


ムハも二年間ほど滞在したというミクロフには天空の城と呼ばれるミクロフ城がある。前回行った時に、ライトアップされて暗闇の中に浮かび上がるミクロフの城に、オレは暫し見とれてしまった。



         

一番のお勧めは、ミクロフの街を見下ろす聖なる丘(巡礼の丘)に上って見る360度のパノラマだ。ミクロフの街は勿論、世界遺産のバルチツェ城、そして東西冷戦下には憧れの地であったろう、オーストリアがすぐそこに迫ってくる。この丘に登って、ここで西側に渡ろうとして何人の命が失われたんだろう、、、と感慨に耽っていたときに、大きな渡り鳥の一団が一羽一羽の顔が確認できるような距離で、しかもオレの目線の下を飛んでいった。「鳥でも自由に行き来できるのに、、、」オレは思わず目頭が熱くなったのを今でも鮮烈に覚えている。

          



          

チェコの弟の家は来年の秋頃に完成する。「その頃もう一度ミクロフで本式の式をやるからその時お出でよ」と弟が言ってくれた。どうせ行くなら長期滞在したい。弟の家をベースにしてまだ行ってないチェコの田舎町を回りたい。その頃ブルチャークと言って仕込みたてのワインを飲むお祭りがある。ワインといっても、ほとんどジュースのようなものらしいがアルコール度数は結構あるそうだ。それを一日中、色々なワイナリーのものを呑んで飲んだくれる。それを咎める人は誰もいない、、、これが一番いいね~~。

ようし、行くぞ~~。美味しいワイン造って待っててよ!!ペテル!!

んんん、、、オレはミクロフが好きなんじゃなくて、ワインが飲みたいだけの唯のノンベーか??




  


2010年09月06日 Posted by 臥游山人 at 15:59Comments(0)日々雑感

アスペルガー症候群

これをアスペルガー症候群というのだそうだ。

○周囲と馴染めない
 
○社会的ルールの欠如による周囲への迷惑行為

○悪気無く本人の悪口を本人の目の前で言ってしまう
  
○感情のコントロールが出来ず、非常識なほどの積極性を出す事がある
 
○やたら回りくどい表現や丁寧な言葉を用いる。また、不適切なほど大人びた言葉を使う。

○言葉の使い方や、コミュニケーションに必要な身体表現や表情が出来ない。

○自分から発する言葉だけでなく、相手の言葉に対する理解力も欠けている。

○言葉に対する一般的な常識に関する認識が低い。

○一つの事柄を頼むとそれのみしかしない。できない。

○同じ行動を繰り返したり一つの行動にひどく熱中したりするため、周りから浮いて見える。

○一人遊びを好む。




この前まで盛んにテレビに出ていたアノ政治家に似てると思わない?? 

ホラ、あの子供手当の、、、





  


2010年09月02日 Posted by 臥游山人 at 17:37Comments(0)日々雑感