<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

エフェソスは、古代ローマ帝国の東地中海交易の中心地として栄えた、「アルテミス信仰」のギリシア人都市である。「アルテミス」とは、ギシア神話に登場する、狩猟、純潔、又は月の女神のことである。

しかしエフェソスでは、地母神キベレと混交した独特なアルテミス信仰として根づいていった。市庁舎に祀られている女神の像には、胸部に多数の乳房のような装飾がある。それで「多数の乳房を持つ豊穣の女神」と言われているが、アルテミスは人身御供を要求する神であるため、生贄にされた牡牛の睾丸だという説もある。

ヒッタイト文化の痕跡も見られるという、この古代都市には、歴史上の人物も多数訪れている。クレオパトラ、アントニウス、ブルータス、アレキサンダー大王、カエサル、プラトンなど、、、又、聖母マリア、聖ヨハネがこの地で晩年を過ごしたと言われているので、歴代のローマ法王も訪れるらしい。

<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

唐突で申し訳ないが、これは古代の公衆トイレの跡である。20人程がゆっくり座れるスペースがあり、勿論水洗である。目の前には水の流れる溝もあり、音楽を聞きながら用を足すことが出来たという。

<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

クレデス通りを真っ直ぐ進むとケルスス図書館跡にぶつかる。コリント式の華麗な柱を持つ建物の正面には、英知、徳、思慮、学術を表す女性像が飾られているが、これはレプリカらしい。

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娼館の跡と聞いた。これが世界で一番古いビジネスと言われている。後ろは「ヴァリウスの浴場」跡。

<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

クレデス通りをほぼ直角に右折すると、マーブル(大理石)通りになる。ここに娼館の案内図があった。足跡は娼館への方向を示しているとも、この足跡より小さい者は入館出来ないとも伝えられているようだが、定かではないようである。

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マーブル通りをそのまま進むと、右側に大きな野外劇場があった。24,000人を収容出来るそうだ。

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野外劇場から望むアルカディアーネ通り。往時は両側の列柱に明かりが灯り、ずっと商店が続いていたという。ここをクレオパトラがアントニウスと一緒に歩いたと言われている。

この道は、そのまま港まで続いていた。

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突然ファンファーレが鳴り、当時の衣装を着た一団が現れた。

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美女の踊りが始まる。

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グラジエイターの戦いを再現。

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そして去って行く、クレオパトラ(?)とアントニウス(?)。

丁度タイミング良く、目の前でこのパフォーマンスを見せてもらった。なんか得しちゃったね~。 エフェソスは、これだけ広大な遺跡であるが、残念ながら世界遺産には登録されていない。



エフェソス遺跡の観光を終え、いつもの通り涼しいところで待っていたIさんと合流した。バスに乗り、今度はアルテミス神殿跡の見学に向かう。

<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

ここは古代世界の七不思議とされ、壮大な神殿があったと言うが、今は湿地の中に一本の円柱だけが残っている。

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当時は総大理石作りの壮麗な神殿があり、高さ19m、127本の円柱が立ち並んでいた。アテネのパルテノン神殿がすっぽり収まるほどの大きさだったという。

神殿は紀元前365年の火災の後に再建されたが、3世紀にガリア人により破壊されそのまま荒れ果ててしまった。その後、これらの石材は建築材料として持ち去られてしまった。

<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

一本だけ残った円柱の上にはコウノトリが巣を作り、雛が孵っていた。コウノトリはバスで走っていても、あちらこちらで見かけることが出来た。




<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

バスはエーゲ海沿岸を離れトルコ内陸部に向かう。窓の外の風景も変わり、植えてある木もサクランボが多くなった。これから石灰棚で有名な温泉地、パムッカレに向かう。パムッカレまで185キロ。

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パムッカレのホテル「サーマル コロッセア」に到着。

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ここには、温泉や温泉プールなどがあり、リゾートホテルのようだ。

<エジプト・トルコの旅> 6月17日(2)

さぁ、今晩もアルコールはやめて甘党に徹することにしよう。欲張らずに一個一個取っていっても、すぐ皿は一杯になってしまう。

ニコニコしながらIさんの待つテーブルに戻ったら、オレの皿を見てIさん、一瞬嫌そうな顔をしてたナ~

でもそんなの気にしない、今日も思い残すことなくトルコの美味しいデザートを腹いっぱい食べて、独りベッドで眠りに就くのであった、、、







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2012年07月09日 Posted by臥游山人 at 16:50 │Comments(0)旅行記

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