じゅんちゃんへ

立て続けにビックボーイズのなべちゃんと青空うれし師匠から電話が入った。二人とも映画監督のじゅんちゃん(すずきじゅんいち)を心配して電話をくれたのだった。今日の「週刊文春」にじゅんちゃんのラスベガスでの事故のことが載り、どうも夕方のテレビニュースでも取り上げられたらしい。

なべちゃんにはだいぶ前にじゅんちゃんを紹介してある。うれし師匠にはまだ紹介してないけど、今月の25日に椿山荘で行われる師匠のディナーパーティに、じゅんちゃんと奥さんの榊原るみちゃんも参加する予定だった。

ことしの東京国際映画祭に自作のドキュメント映画「442」を出品し、27日にはプレミアショーが予定されており、音楽を担当した喜多郎氏と舞台挨拶するはずだった。そしてじゅんちゃんは多忙の中、オレに会うために25日に時間を空けてくれた。うれし師匠のパーティが始まる二時間前にホテルの喫茶店で待ち合わせをして暫くだべり、そのままパーティにも参加する予定だったのだ。でもこの状態ならそれも不可能だろう。

「でもあんたとの約束は守るからね」と、うれし師匠は言ってくれた。オレは「折角二人が参加してくれるのだから、当日二人を舞台に上げて映画の話をしてくださいよ」とうれし師匠に図々しくお願いしておいたのだった。錚々たる人たちが集まるパーティだから少しは宣伝になると思ったのだ。

師匠は二人が参加できなくても、当日舞台からじゅんちゃんの映画の宣伝をしてくれると言う。本当にうれし師匠は温かい人だ。この頃更にその思いを強くしている。

コロンビア・トップ師匠がまだ生きていた頃、オレはトップ師匠にこう云われたことがある。「うれしはさ~、嘘つきうれしって言うんだよ。言うことの9割は嘘だからあんたも気をつけなよ」。師匠の精一杯の愛情表現だと思って、オレは笑顔で「ハイ、ハイ、」と頷いた。

うれし師匠は確かに歳の割には無邪気である。いつまでたっても子供のような遊び心を持っている。そんな師匠にオレも時々引っかかってしまうけど、それは嘘というよりガキの悪戯という類のもの。騙されても清清しい気持ちになるから不思議だ。

「師匠も交通事故にはくれぐれも気をつけてくださいよ」と言ったら、「大丈夫だよ~。そうそう、この前あんたから電話をもらった時さ~、春日三球とマジシャンのムッシュー品田と田舎の温泉にいたんだけどよ~、その帰りにスピード違反で捕まっちゃってさ~」と、他人事のように言っていた。

「何キロオーバーしたんですか?」って聞いたら「大したことないよ~。たかだか30キロだよ」だって。 ホントにまったくこの不良老人共は、、、

でも、こんないい仲間に恵まれてオレは幸せだな。

じゅんちゃん、こんな訳だけど何とか映画のPRやっておくよ。くれぐれも無理をしないようにね。一日も早い回復を祈ってるよ。







同じカテゴリー(交遊録)の記事画像
青空うれし師匠
三日月会新年会
ウグイス
すずきじゅんいち・榊原るみ夫妻
春日三球師匠
扇子
同じカテゴリー(交遊録)の記事
 青空うれし師匠 (2015-01-31 21:47)
 三日月会新年会 (2015-01-11 16:12)
 ウグイス (2014-12-13 17:15)
 すずきじゅんいち・榊原るみ夫妻 (2014-09-28 20:48)
 春日三球師匠 (2014-09-23 21:37)
 扇子 (2014-08-19 17:14)

2010年10月06日 Posted by臥游山人 at 20:21 │Comments(0)交遊録

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
じゅんちゃんへ
    コメント(0)