~かっぽれに惚れた~櫻川ぴん助
江戸芸かっぽれ二代目家元櫻川ぴん助というと、名前から男と思われやすいがれっきとした女性なのである。

初代家元はお父さんで、こちらは当然男である。初代櫻川ぴん助は伝説的な芸人だった。愛知県の裕福な材木問屋の跡取りとして生まれながら、放蕩の果てに没落。更に東京で材木商を営むがこれも色街通いの末に倒産。
これでめげるぴん助ではない。遊びの中で身につけた芸を生かそうと幇間の世界に身を投じた。所謂たいこ持ちである。豊臣秀吉のお伽衆の曽呂利新左衛門が、色々な芸で秀吉を楽しませ持ちあげたことから、太閤持ち・・・たいこ持ちとなったと言われているが、実はこのたいこ持ち、並みの人間では務まらないのだ。
相手にする客が錚々たる人達なので、芸も必要だが高度な知識教養も必要になる。初代ぴん助の客は歴代の総理や財界のトップクラスばかりだったらしい。それらの客から財布を預かり、退屈させないように一日遊ばせるのがたいこ持ちの仕事だった。
初代ぴん助はたいこ持ちだけではなく、奥さんと組んで「ぴん助・美代鶴」というコンビ名で漫才もやった。その一番弟子がコロンビアトップ・ライトで、四谷三丁目にあったぴん助の自宅に住みこんで修業したという。
初代の凄さはそれだけではない。浅草「浅草寺」の境内で大道芸として行われていた「かっぽれ」をお座敷芸として世間に認知させ、家元を継承したのである。
その娘がぴんちゃんこと、二代目櫻川ぴん助である。オレとぴんちゃんとの付き合いはもう20数年になる。知りあった頃、ぴんちゃんは清水のみなと祭りで踊る「かっぽれファンク」という曲の振付を担当し、その普及のために度々清水を訪れていた。因みに「かっぽれファンク」は作詞阿木燿子、作曲宇崎竜童で、竜童本人が歌っている。それが今では「港かっぽれ」として清水の夏の風物詩として定着している。
さてオレとぴんちゃんとの出会いだが、どうして出会ったのか忘れてしまった。何かで意気投合したのだろう。それからは、ぴんちゃんが清水に来る度に飲みまくった。いや、ぴんちゃんは酒を飲まないので、食いまくった、歌いまくったと云うべきかも知れないな。世間からはあの二人怪しいんじゃないの?と思われていたようだが、男女を越えた親友という感じだったね。
そして今、ぴんちゃんにNPO法人ヤングカレッジの「かっぽれ教室」の講師をしてもらっている。普段の講師は彼女の弟子の梅清士君に任せているが、清水に来た時には顔を出し簡単なお座敷芸などを教えてくれているようだ。
6月に静岡市の委託事業としてヤングカレッジがセミナーを開催する。その講師をぴんちゃんにお願いした。題を「かっぽれに惚れた」と決めた。
「かっぽれファンク」が出来て23年。夏の「みなと祭り」では数万人の踊り手が大通りを埋め尽くす。しかしオレには気になることがあった。23年前にぴんちゃんが正調かっぽれの所作を取り入れて完成させた踊りが、いつの間にか乱れてきているのではないか?と。どうやらぴんちゃんもそう思っているようだ。
そこで当日ぴんちゃんに「かっぽれ」のいわれと「港かっぽれ」の誕生したいきさつを語ってもらう。その後参加者全員で正調「港かっぽれ」を踊る。残念ながらぴんちゃんは昨年転んで足の骨を骨折して踊ることは出来ないが、梅清士君が張りきっているのでご心配なく!!お近くの方、参加しませんか?ただいま受付中です。
やんかれセミナー22A ~かっぽれに惚れた~
日 時 平成22年6月13日(日)13:00~15:00
場 所 清水産業・情報プラザ1F 清水区相生町6-17
講 師 櫻川ぴん助(江戸芸かっぽれ家元)
実 技 櫻川梅清士(ヤングカレッジ講師)清水・梅清会
駐車場 駐車場が狭いので、公共の交通機関をご利用ください
参加費 無料
服 装 運動のできる服装でお出かけください
定 員 50名(先着順)
<問い合わせ・申し込み先>
NPO法人ヤングカレッジ事務局 電話 054-347-1310
E-mail youngcollege2005@r6.dion.ne.jp

初代家元はお父さんで、こちらは当然男である。初代櫻川ぴん助は伝説的な芸人だった。愛知県の裕福な材木問屋の跡取りとして生まれながら、放蕩の果てに没落。更に東京で材木商を営むがこれも色街通いの末に倒産。
これでめげるぴん助ではない。遊びの中で身につけた芸を生かそうと幇間の世界に身を投じた。所謂たいこ持ちである。豊臣秀吉のお伽衆の曽呂利新左衛門が、色々な芸で秀吉を楽しませ持ちあげたことから、太閤持ち・・・たいこ持ちとなったと言われているが、実はこのたいこ持ち、並みの人間では務まらないのだ。
相手にする客が錚々たる人達なので、芸も必要だが高度な知識教養も必要になる。初代ぴん助の客は歴代の総理や財界のトップクラスばかりだったらしい。それらの客から財布を預かり、退屈させないように一日遊ばせるのがたいこ持ちの仕事だった。
初代ぴん助はたいこ持ちだけではなく、奥さんと組んで「ぴん助・美代鶴」というコンビ名で漫才もやった。その一番弟子がコロンビアトップ・ライトで、四谷三丁目にあったぴん助の自宅に住みこんで修業したという。
初代の凄さはそれだけではない。浅草「浅草寺」の境内で大道芸として行われていた「かっぽれ」をお座敷芸として世間に認知させ、家元を継承したのである。
その娘がぴんちゃんこと、二代目櫻川ぴん助である。オレとぴんちゃんとの付き合いはもう20数年になる。知りあった頃、ぴんちゃんは清水のみなと祭りで踊る「かっぽれファンク」という曲の振付を担当し、その普及のために度々清水を訪れていた。因みに「かっぽれファンク」は作詞阿木燿子、作曲宇崎竜童で、竜童本人が歌っている。それが今では「港かっぽれ」として清水の夏の風物詩として定着している。
さてオレとぴんちゃんとの出会いだが、どうして出会ったのか忘れてしまった。何かで意気投合したのだろう。それからは、ぴんちゃんが清水に来る度に飲みまくった。いや、ぴんちゃんは酒を飲まないので、食いまくった、歌いまくったと云うべきかも知れないな。世間からはあの二人怪しいんじゃないの?と思われていたようだが、男女を越えた親友という感じだったね。
そして今、ぴんちゃんにNPO法人ヤングカレッジの「かっぽれ教室」の講師をしてもらっている。普段の講師は彼女の弟子の梅清士君に任せているが、清水に来た時には顔を出し簡単なお座敷芸などを教えてくれているようだ。
6月に静岡市の委託事業としてヤングカレッジがセミナーを開催する。その講師をぴんちゃんにお願いした。題を「かっぽれに惚れた」と決めた。
「かっぽれファンク」が出来て23年。夏の「みなと祭り」では数万人の踊り手が大通りを埋め尽くす。しかしオレには気になることがあった。23年前にぴんちゃんが正調かっぽれの所作を取り入れて完成させた踊りが、いつの間にか乱れてきているのではないか?と。どうやらぴんちゃんもそう思っているようだ。
そこで当日ぴんちゃんに「かっぽれ」のいわれと「港かっぽれ」の誕生したいきさつを語ってもらう。その後参加者全員で正調「港かっぽれ」を踊る。残念ながらぴんちゃんは昨年転んで足の骨を骨折して踊ることは出来ないが、梅清士君が張りきっているのでご心配なく!!お近くの方、参加しませんか?ただいま受付中です。
やんかれセミナー22A ~かっぽれに惚れた~
日 時 平成22年6月13日(日)13:00~15:00
場 所 清水産業・情報プラザ1F 清水区相生町6-17
講 師 櫻川ぴん助(江戸芸かっぽれ家元)
実 技 櫻川梅清士(ヤングカレッジ講師)清水・梅清会
駐車場 駐車場が狭いので、公共の交通機関をご利用ください
参加費 無料
服 装 運動のできる服装でお出かけください
定 員 50名(先着順)
<問い合わせ・申し込み先>
NPO法人ヤングカレッジ事務局 電話 054-347-1310
E-mail youngcollege2005@r6.dion.ne.jp