「開運」蔵出しの会2013
2月27日は、掛川にある土井酒造に行って来た。この酒蔵で作られる酒は、毎年のように全国大会で金賞を受賞している。特に「開運」「伝 波瀬正吉」は有名である。
この時期しか飲めない新酒を飲むために、「開運蔵出しの会」という会がある。静岡の財界人が結成した会であるが、はごろもフーズ会長の後藤さんに誘われて、もう10年ほど参加している。
今回は、県立美術館の芳賀徹館長も参加ということで美術館で待ち合わせた。3時50分出発。後藤会長から芳賀先生を紹介されたが、共通する話題があり話も弾んだ。先生のお父上は高名な日本史学者、故芳賀幸四郎氏で、山形の寒河江市生まれである。



5時前に車は土井酒造に到着した。まだ誰も来ていないようだったが、土井社長が出迎えてくれ、酒造所内を案内してくれた。最後の工程である、ふなぐち絞りと斗瓶搾りの酒を注いで飲ませてもらった。今まさに出来上がったばかりの新酒をそのまま飲めるのだからこんな贅沢なことはない。芳醇な香り、コメの旨味、スッキリした飲み口。アルコール度は結構高いはずだが、スイスイと喉を通る。



見学の途中から参加した人がいて後藤さんから紹介された。静岡文化芸術大学准教授の磯田道史さんだった。彼は「武士の家計簿」という本を書きそれが映画化された。去年も「無私の日本人」という本を出し、今、注目されている歴史学者である。彼は静岡に来る前から「開運」のファンだったそうで、絞りたての新酒を実に美味そうに飲んでいる。


会は6時前にスタートした。この会は、歴代の三菱商事静岡支店長が世話役で、末廣鮨の親方が毎回美味しい鮨とつまみを用意してくれる。



今回の参加者は40人を超えた。土井社長から歓迎の挨拶の後、後藤会長が乾杯の挨拶をする。初参加の人が一言ずつ自己紹介をするが、もう既に無礼講。あちらこちらから楽しい笑い声が湧きあがる。芳賀先生も立って挨拶されたが、とても80歳を過ぎたとは思えないほど若々しい。



小糸製作所の大嶽会長もご機嫌な顔でニコニコしてる。「6月に又チェコに行ってきます」と言ったら、「ウチの会社に寄らなきゃダメだよ」という。



チェコのZatec(ジャテツ)という所に小糸のヨーロッパ工場がある。「行ったら世話してもらえるんですか?」と聞いたら、隣にいる副社長の菊池さんに「ちゃんと連絡しておくように」と言ってくれた。有難い話だけけど、どうしようかな~。
7時半を過ぎた頃、トイレから帰ってきたらもう後藤さんがいない。運転手が「もう会長は車に乗ってますよ」とオレを探しに来た。聞けば、芳賀先生が帰京するので掛川駅まで送るのだそうだ。オレはテーブルの上に残った酒に未練を残しながら、車に乗りこんだ。車の中にはお土産の吟醸酒と酒粕が用意されていた。
美味しい鮨、美味しい日本酒、知的な会話、そして行き届いた心遣い。こんな会に参加できることを心から有難いと思う。
この時期しか飲めない新酒を飲むために、「開運蔵出しの会」という会がある。静岡の財界人が結成した会であるが、はごろもフーズ会長の後藤さんに誘われて、もう10年ほど参加している。
今回は、県立美術館の芳賀徹館長も参加ということで美術館で待ち合わせた。3時50分出発。後藤会長から芳賀先生を紹介されたが、共通する話題があり話も弾んだ。先生のお父上は高名な日本史学者、故芳賀幸四郎氏で、山形の寒河江市生まれである。



5時前に車は土井酒造に到着した。まだ誰も来ていないようだったが、土井社長が出迎えてくれ、酒造所内を案内してくれた。最後の工程である、ふなぐち絞りと斗瓶搾りの酒を注いで飲ませてもらった。今まさに出来上がったばかりの新酒をそのまま飲めるのだからこんな贅沢なことはない。芳醇な香り、コメの旨味、スッキリした飲み口。アルコール度は結構高いはずだが、スイスイと喉を通る。



見学の途中から参加した人がいて後藤さんから紹介された。静岡文化芸術大学准教授の磯田道史さんだった。彼は「武士の家計簿」という本を書きそれが映画化された。去年も「無私の日本人」という本を出し、今、注目されている歴史学者である。彼は静岡に来る前から「開運」のファンだったそうで、絞りたての新酒を実に美味そうに飲んでいる。


会は6時前にスタートした。この会は、歴代の三菱商事静岡支店長が世話役で、末廣鮨の親方が毎回美味しい鮨とつまみを用意してくれる。



今回の参加者は40人を超えた。土井社長から歓迎の挨拶の後、後藤会長が乾杯の挨拶をする。初参加の人が一言ずつ自己紹介をするが、もう既に無礼講。あちらこちらから楽しい笑い声が湧きあがる。芳賀先生も立って挨拶されたが、とても80歳を過ぎたとは思えないほど若々しい。



小糸製作所の大嶽会長もご機嫌な顔でニコニコしてる。「6月に又チェコに行ってきます」と言ったら、「ウチの会社に寄らなきゃダメだよ」という。



チェコのZatec(ジャテツ)という所に小糸のヨーロッパ工場がある。「行ったら世話してもらえるんですか?」と聞いたら、隣にいる副社長の菊池さんに「ちゃんと連絡しておくように」と言ってくれた。有難い話だけけど、どうしようかな~。
7時半を過ぎた頃、トイレから帰ってきたらもう後藤さんがいない。運転手が「もう会長は車に乗ってますよ」とオレを探しに来た。聞けば、芳賀先生が帰京するので掛川駅まで送るのだそうだ。オレはテーブルの上に残った酒に未練を残しながら、車に乗りこんだ。車の中にはお土産の吟醸酒と酒粕が用意されていた。
美味しい鮨、美味しい日本酒、知的な会話、そして行き届いた心遣い。こんな会に参加できることを心から有難いと思う。