日本平の山の幸
昨日知人から猪の肉を頂戴した。聞けば日本平で撃った猪だという。
あんな狭い地域に猪がいるのかと思ったが、どうも本当らしい。
余り大きい猪ではないようだが、三枚肉のところを貰ったのでしっかり脂身も付いている。脂身の無い肉では、いわゆる牡丹鍋は出来ないし美味くない。
話は変わるが、先日グルメの知人が熊肉の話をしていた。京都の山の中に熊肉を食わせる店があるのだそうだ。熊肉の場合は専ら脂身を食らう。野生の肉というのは脂身が美味いのだ。
昔、熊の掌は間違いなく食べた。それに野生の笹熊というのも食べたことがある。熊肉は昔食べたような気もするが、どうも思いだせない。いいな~、熊の肉食べたいな~、と思っていたところに猪の肉が手に入った。
今晩早速しし鍋にした。昆布で出汁を取って、合わせ味噌、味醂、日本酒、砂糖を少々。そこに猪肉を入れアクを取りながら暫く煮込む。そして大根、ネギ、ごぼうのささがきをたっぷり投入。あとは豆腐、椎茸、こんにゃくをいれ、最後に春菊をバサっと入れて出来上がりだ。
味付けはやや甘めの薄味。全く臭みもなく、脂身がプリプリして美味い。カミさんと二人、たっぷり堪能した。余りの美味さに写真を取り損ねてしまった。少し残ったので、明日はうどんを入れて食べてみようと思う。
日本平には山芋があるし、ミカン等のフルーツもある。猪はそういうものを食って育ったのだろうか?それにしても、こんな身近で、こんな美味いものにありつけた幸せをどう感謝すればいいのだろう。明日散歩に行ったら、日本平に向かって一礼してこようかな。